【五木ひろし特集】第10回出張歌声喫茶店を開店しました

今回の出張歌声喫茶店では五木ひろし特集として「千曲川」「細雪」「長良川艶歌」の3曲をお送りします。

千曲川

千曲川」(ちくまがわ)は、1975年5月25日に発売された五木ひろしのシングル曲です。

1975年に作られた旅情演歌で、元々は猪俣公章が春日はるみ(新人時代の川中美幸)の不振を打開するために用意した作品でした。

星野哲郎によってタイトル(「笛吹川夜曲」)も詞も既にでき上がっていましたが、かねてより五木ひろしの“NHK紅白歌合戦での初トリと2回目の日本レコード大賞獲り”を願っていた山口洋子(作詞家)は、この三拍子のメロディーの美しさに惚れ、猪俣からこれを譲り受けました。

信濃川と名前を変え滔滔(とうとう)と日本海に注ぐ“日本一の大河”千曲川を詠った明治の文豪・島崎藤村の「千曲川旅情の歌」に感銘を受けた山口は、これを「千曲川」に改題し、敢えて現地には赴かずに東京に居ながら現地の情景を憧憬にも似た想いで詞を練ったといいます。

その際、演歌にありがちな愛や色恋や情の部分を廃しました。これらが功を奏し、最高位6位、登場週数42週、45万枚を超える売上げを記録、五木ひろしの代表作のひとつになったのです。

細雪

細雪」(ささめゆき)は、1983年9月に五木ひろしが発売したシングルです。

作詞は吉岡治、作曲は市川昭介で、1986年8月中旬までのシングルの累計出荷枚数は81.6万枚で、同時点で五木のシングルとしては歴代4位のヒットとなりました。

長良川艶歌

長良川艶歌」(ながらがわえんか)は、1984年4月に五木ひろしが発売したシングルです。

岐阜県の長良川を舞台にした「ご当地ソング」ですが、第26回日本レコード大賞・大賞(「夜空」以来2度目)、第15回日本歌謡大賞・大賞などを受賞し、累計売上もミリオンセラーを記録、 五木が発売したご当地ソングのシングル曲では最大のヒット作となりました。